先日、知人が亡くなった。
ギャラリーの常連さんで、名をピートという。
彼は写真家で、私が写真に興味があると知って、彼のカメラを譲ってくれた。
たくさんの中から、小さくて軽いフィルムカメラと
私の普段使っているカメラにはまるレンズと、三脚を頂いた。
私のカメラはデジタルで、ピピっとボタンを押すだけだったのだけれども、
このレンズは自分でピントを合わせて絞りを変えて、
ついでに私のデジタルカメラはシャッタースピードなるものまで変えられるということを学んだ。
今まで、どうしても入ってこなかったカメラの基本中の基本がすんなり入ってきてとても嬉しい。
そしてすごく面白い。練習練習。写真を撮るにも練習が必要なのだ。
ピートはイギリスの人で、英語だけど、イギリス英語で、私はなかなか聞き取れなくて、あまり深い話をしたことがなかった。
亡くなって彼の残した物達に触れていると、生きていた時より近い存在になっているように感じる。
写真を撮る楽しみを、ちゃんと引き継げたと思った。